AMDCの革新的なポイント
1. リンカー
cleavableornon-cleavablelinkerとも異なる、cleavage-controledlinkerとでもいうべき全く新しい概念のリンカーであり、高い血中安定性と特異的かつ効率的なペイロードの腫瘍細胞内リリースを実現する
2. コンジュゲーション
抗体ミメティクスとペイロードのコンジュゲーションは、既存のADCのように(時間を要する)複雑な結合(製造)条件の至適化プロセスを必要とせず、高親和性結合として知られるAvidin-Biotincomplexを利用するシンプルな混合により、DAR2の安定した複合体形成を可能とする
3. 抗体ミメティクス
計算工学的に設計されたVHH4量体は、腫瘍細胞標的分子へ高い選択性と親和性で結合し、速やかにインターナライズされ、細胞外排出の抑制も可能とする
4. ペイロード
完全化学合成されたduocarmycinは、DNAアルキル化作用によりペイロードとして高い抗腫瘍活性を示し、DDR阻害剤と相乗的な効果が期待できる、古くから知られていたが改めてその価値が注目される(温故知新的な)抗がん剤である
AMDCの独創的な技術
AMDCは、すべてのADC製剤の構築方法を書き換える特徴を有する
・ペイロードと抗原認識部位の結合は非共有結合
・ペイロードを結合するために抗体構造に変異を導入する必要がない
・ペイロードの結合部位や結合数の調整が容易 最終製剤は血中で分解もなく安定
ADCの調整法に比べてAMDCの製法はより短期間かつシンプルに実施できる
・Cupidタンパク質は大腸菌で不溶性画分として容易に精製
・尿素で可溶化したのちリフォールディングにて4量体を構成
・Psycheはイミノビオチンとペイロードをリンカー配列で繋げた化合物を化学合成で製造
・最終製剤は、CupidとPsycheの複合体であり、混合するだけ安定
AMDCとADCの比較

AMDC製剤によるADC製剤の課題解決
製剤へのPayload(抗がん剤)の導入方法
•ADC製剤では抗体との有機化学反応によってアミノ酸残基に共有結合で導入
•AMDC製剤では、Cupid-Psycheのシンプルな混合による非共有結合で導入
リンカー切断の制御設計が不要となった
•ADC製剤では、標的細胞での切断を可能とする独自のリンカー配列が必要
•AMDC製剤では、特別なリンカー配列を要せず、Cupid-Psyche複合体の血中での構造と細胞内に取り込まれた後の構造との違いでリンカー切断の環境が変わることを利用
